Habsgroove / ハプスグルーヴ
音楽での対話、器楽ならではのコミュニケーション。
《 トリオ ハプスグルーヴ 》
この名前、何か聞き覚えのあるような、ふざけているような。
そう、これはマリアテレジアやマリーアントワネットといった、歴史に残るオーストリアの貴族、そして皇帝までをも築き上げた『ハプスブルク家』を恐れ多くも拝借している。
ハプスブルク + 高揚感 = ハプスグルーヴ
勝手に造語を作り、トリオの名前にさせていただいた。
なぜハプスブルクからのハプスグルーヴかというと、この3人、 ウィーンへ留学していたという共通点がある。
実にオーストリア、ウィーンだ!
留学中は3人で演奏したことはないが、こうして母国、日本で共に音楽ができるとは、なんと素晴らしいことか。
クラシック演奏会、パーティー演奏、訪問演奏等、色んなシーンに合わせたステージで音楽をお届けしてきているが、中でも、飛行機の機長とキャビンアテンダントに扮し、世界への日帰りの旅をご提供させていただく『ハプスグルーヴ航空』は、好評を得ている。
2021年にトリオ結成10周年を迎えた。
髙橋美保(チェロ)
1998年渡欧。
ウィーンプライナー音楽院修了後、ウィーン国立音楽大学にて室内楽を研鑽。同大学内選抜演奏会に多数出演。
学外ではW.I.Sオーケストラの首席チェリストとして所属。
日本の弦楽器雑誌 『サラサーテ』web版にて留学日記のコラムを連載。(現在は終了)
その後、フリーのチェリストとしてカーディッシュ室内オーケストラに所属するほか、室内楽、ソロ奏者としてヨーロッパ各地で活動。リンツで行われた〈画家とワインのコラボレーション〉での演奏においては地元メディアに取り上げられ好評を博す。またザルツブルグオーケストラ所属のヴァイオリニストらと女性弦楽三重奏団【花•美~HANABI】を結成し国内外問わず活動。
2005年ウィーン•インペリアルホテル内ホールにて帰国記念コンサートを行い、日本完全帰国。
帰国後、大手レコード会所コロンビアの協力のもとラジオでの公開録音を行う。鬼怒川温泉の各有名ホテル等でディナーショーを行うほか、離島の小学校へ出向き、生の音楽に触れることの少ない子供たちへの演奏会も実施。
日本の主要オーケストラ、オペラ、室内楽、劇中音楽への音楽提供や、西村雅彦、和田アキ子、may,J、SMAP、秋元順子、中西圭三、山下洋輔氏など多くの有名アーティストとの共演、ライブコンサートへの出演や、レコーディング、船上での演奏など様々なジャンルで活動している。
東邦音楽大学付属中学、高校のチェロ科非常勤講師を経て、音大受験(国立音楽大学、東邦音楽大学、洗足学園合格実績有)、コンクールのためのレッスン、子供から大人までのアマチュアオーケストラのトレーナーなど後進の指導にもあたる。
第16回長江杯国際音楽コンクール室内楽部門優秀賞受賞。
現在、FMしながわ & FMサルース「クラシック・パラダイス!」パーソナリティも担当中。
荒井美幸(フルート)
洗足学園短期大学、昭和音楽大学卒業後、2003年渡墺。 ウィーン国立音楽大学器楽教育学部学士課程卒業。オーストリアの音楽教育に関心を持ち、さらに研鑽を積むべく同大学院修士課程に進み 、2013年修士課程修了。
古楽器を用いたバロック音楽から現代即興音楽、タンゴ等の幅広いジャンルの音楽を通してコンサートを行う。
現代即興音楽では、コンセプトを音楽とダンスで表現していくグループ『Sokkyou』を立ち上げ、グルー プ独自の活動だけに留まらず、画家などの他ジャンルアーティストとのコラボレー ション・ステージ等、数々のコンサートに出演。
2008年より、ウィーン郊外で毎年行われている夏の野外劇場でも、歌手やダンサーと共に器楽アンサンブルの一員として第1回から第4回まで出演。ここではクラシックからポップスまでを、少人数で形成されたアンサンブルのメンバーによるオリジナルの編曲で演奏。
2010年9月には、 自身の所属するタンゴ・アンサンブル『タンゴ・カンパニ ー・ウィーン』が日本ツアーを開催。同年10月にはバーデン市立歌劇場 にて、1 1月にはウィーン楽友協会主催公演『Capriccio』の企画でブラームスザールにて世界のタンゴをテーマにした演奏会を行う。
2012年には、オーストリアのバードアオスゼーにて行われたウィーン国立歌劇場バレエ団との公演『Begegnung in Aussee, アオスゼーでの出会い』に、そして帰国後、第38回より草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバルに出演。
帰国後はドイツ語通訳としての活動も展開。ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 首席トロンボーン奏者ディートマー・キューブルベーク氏、そして同管弦楽団バストロンボーン奏者 マーク・ガール氏の公開レッスン、及び雑誌インタビューの同時通訳を務める。2019年、ウィーン国立音楽大学器楽教育学部 バイオリン科教授 トーマス・フェオドロフ氏の公開レッスン、及びテレビインタビュー(ほっとぐんま640ーNHK)とその翻訳を担当。
これまでにフルートを大嶋義実、渡辺亨、有田正広、 D.F.パヴィコフスキー に、フラウト・トラヴェルソをG.ヴィンマー、そして室内楽をH.プッフラー、 古楽室内楽をA.ビショーフの各氏に師事。
田中淳一(ピアノ)
3歳よりピアノを始める。
日本大学芸術学部音楽学科ピアノコース卒業、
東邦音楽大学総合芸術研究所ピアノ伴奏科修了。
2000年よりウィーンに渡り、歌曲伴奏、オペラ伴奏を研鑽。
リート解釈法をヘルムート・ドイチュのマスタークラスにて受講。
ウィーン滞在中、リーダーアーベントや室内楽のコンサートに多数出演。
ウィーン芸術週間ではシューベルトの「冬の旅」を演奏し好評を博す。
2003年帰国後、2004年東京文化会館小ホールにて「原田 和加子ドイツ歌曲デビューリサイタル」、2010年同ホールにて「田 大成テノールリサイタル」を初め数々の演奏会にて伴奏ピアニストを務める。
2011年11月出身地、千葉県南房総市富浦町にて「復興支援コンサート」を開催。
2013年11月、トッパンホールにて世界的な歌曲伴奏ピアニスト、ヴォルフラム・リーガー氏の「ドイツ歌曲とピアノ伴奏法」公開マスタークラスに選抜されて出演。
近年ではドイツ歌曲と日本歌曲をテーマに自身が主催して、バリトン歌手の原田 圭氏と「デュオ・コンサート」(2017年)、テノール歌手の西岡 慎介氏と「リーダーアーベント」(2019年)を開催し好評を博す。
第11回カワイクラシックオーディション、ピアノ伴奏部門最優秀賞受賞。
第7回日本アンサンブルコンクール、リートデュオ部門最優秀賞である小佐野英子賞を受賞。
これまでにピアノを半澤美緒子、楊麗貞、ピアノ伴奏法を子安ゆかり、ヴォルフガング・ガブリエルの各氏に師事。
私立穎明館中学高等学校音楽科非常勤講師。
現在東京にて歌曲・室内楽ピアニストとして活躍中。
Habsgroove公演実績
2011年 トリオ結成。
2012年2月『eine klangreine Nacht~音の澄んだ夜~』(練馬区大泉学園ゆめりあホール)と題しトリオ演奏会を初開催。
2014年 トリオ名を「ハプスグルーヴ」に決定し、3月に「ハプスグルーヴ/始動」(江東区ティアラこうとう)の演奏会を行い、本格的にハプスグルーブが始動し始める。
2014年11月 演奏会の新しいコンセプトを打ち出すべく長年構想を温めてきた
「ハプスグルーヴ航空で行く ウィーン、プラハ、ブタペスト 日帰りの旅」(神楽坂 The GLEE)
の演奏会を開催し、高い評価を得る。その後ハプスグルーヴ航空の旅は毎年続く。
2015年3月 前橋(シューベルトサロン前橋)
2016年1月 高崎(クローズドコンサート)
2016年7月 獨協大学(全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト アトラクションコンサート)
2017年11月 東京・大塚(西巣鴨音楽堂)
2020年10月にはトリオ結成10周年記念の企画として、初となる演奏収録を行う。
2023年9月 メモリアルコンサートを新宿ガルバホールにて開催。